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小宮 健太さんの回答
独身で生活費が月20万円ほど、5,000万円でセミリタイアを、というご相談ですね。具体的な数字で見通しを整理してお伝えします。
まず単純計算です。生活費が月20万円(年240万円)の場合、5,000万円を運用せずに取り崩すだけなら、約20〜21年でなくなります。仮に40代でリタイアすると60代前半で資産が尽きる計算になり、完全リタイアにはやや心もとない水準です。
ところが「運用しながら取り崩す」と見通しが変わります。5,000万円を年利3%で運用しながら年240万円を取り崩す場合、運用益が取り崩しの相当部分を補うため、資産寿命は30年前後、あるいはそれ以上に延びる可能性があります。4%ルール(年間生活費の25倍が目安)で見ると、年240万円なら必要資産は6,000万円ですので、5,000万円は完全リタイアにはやや不足、という評価になります。
そこで現実的なのが、ご相談にある「セミリタイア」です。完全に働くのをやめるのではなく、労働収入を一部組み合わせる方法です。たとえば、月10万円程度の労働収入があれば、資産からの取り崩しは月10万円で済みます。この場合、5,000万円を運用しながら年120万円取り崩す形になり、資産はほとんど減らない、あるいは増えていく可能性すらあります。これなら、独身で月20万円の生活は長期的に持続可能です。
つまり、完全リタイアは5,000万円ではやや不足するものの、月数万円〜10万円程度の労働収入を組み合わせるセミリタイア(サイドFIRE)なら、十分に現実的です。さらに、将来的に公的年金が加われば、取り崩しはより楽になります。
注意点として、リタイア後の医療・介護への備え、インフレによる生活費上昇、リタイア直後の相場下落リスクには備えが必要です。生活費の数年分は預金で確保し、運用部分は分散しておくことが大切です。
完全リタイアにこだわらず、好きな仕事を緩やかに続けるセミリタイアという形なら、5,000万円は十分に自由度の高い暮らしを支えられます。具体的な取り崩しと就労のバランスは、IFAなどの専門家と設計されると安心です。
小宮 健太
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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