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山下 広祐さんの回答
60代だからといって、運用をすべてやめる必要はありません。人生100年時代では、定年後も20〜30年の運用期間があり得ます。やってはいけないのは「増やす力を完全に手放すこと」と「一発で取り返そうと無理をすること」の両極端です。
避けるべきは、退職金の一括投入や、よく分からない高利回り商品への集中、レバレッジ取引です。これらは取り返しのつかない損失につながりかねません。一方で、過度に怖がって全額を預金に寝かせるのも、インフレで実質価値が目減りするという別のリスクを抱えます。
現実的な落としどころは、資産を「使う時期」で分けることです。当面2~3年で使うお金は預金で確保し、それより先に使うお金は、インデックス投資や債券などで、時間をかけて緩やかに育てます。一括投資と積立投資を併用し時間分散で買い付けをすることで高値づかみのリスクも抑えられます。
つまり、攻めと守りのバランスを「自分が何歳までにいくら必要か」から逆算することが要点です。やってはいけない行動を避けつつ、増やす力を一部残す設計は、IFAなど専門家と一緒に組むと安心です。
山下 広祐
株式会社Stock Fine
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小宮 健太さんの回答
60代の運用で最も大切なのは「増やすこと」より「大きく減らさないこと」です。この年代は、現役時代と違って損失を労働収入で取り返す時間が限られます。ですので、やってはいけないことを知っておくのは非常に有意義です。
第一に、退職金などまとまったお金を一度に値動きの大きい商品へ集中投資することです。退職直後は金融機関から多くの提案が来ますが、値動きの大きい商品へ一括で投じると、直後の下落で回復を待てず後悔につながりやすくなります。投資する場合自分に見合うリスクリターンを導き出したうえで分散投資をすることをお勧めします。
第二に、仕組みを理解できない複雑な商品に手を出すことです。高い利回りをうたう金融商品や仕組債、外貨建ての保険などは、手数料やリスクが見えにくいものがあります。「よく分からないが勧められたから」で契約するのは避けてください。
第三に、生活防衛資金や近々使う予定のお金まで投資に回してしまうことです。医療・介護・住まいの修繕など、60代以降は突発的な出費もあります。すぐ使えるお金を預金で十分に確保したうえで、当面使わないお金だけを運用に回すのが大原則です。
第四に、「元本保証で高利回り」といった話に乗ることです。現実にはそのような商品はほぼ存在せず、詐欺的な勧誘の常套句です。うまい話には必ず裏があると考えてください。
ではどうすればよいか。60代の運用は、預金・個人向け国債など「守る」部分を厚めに確保し、インフレ対策として一部をインデックス投資やバランス型で運用する、という守りを軸にした設計が基本です。年金収入と取り崩しのバランスも踏まえる必要があります。ご自身の資産全体を見ながら、IFAなどの専門家と一緒に「減らさない運用」を設計されることをおすすめします。
小宮 健太
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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