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渡辺 吉祐さんの回答
70代でNISAを検討されること自体は、決しておかしなことではありません。ただ、この年代ならではの注意点はありますので、メリットと合わせて整理してお伝えします。
まずデメリット・注意点からです。第一に、運用期間が短くなりやすい点です。NISAの非課税メリットは、長く運用して利益を積み上げるほど大きくなります。70代から始めると、利益が出る前に資金が必要になったり、相場の回復を待つ時間が取りにくかったりする可能性があります。
第二に、値下がりリスクへの備えです。NISAは非課税というだけで、元本が保証される制度ではありません。投資する商品が値下がりすれば損失も出ます。「非課税だからお得」という言葉だけで、リスクの大きい商品に資金を集中させるのは避けるべきです。
第三に、相続の観点です。NISA口座内の資産は、保有者が亡くなると非課税の扱いが終了し、相続時には課税口座へ移されます。高齢期にNISAで多額を運用する場合は、こうした出口も意識しておくとよいでしょう。
一方で、70代でもNISAが理にかなう使い方はあります。たとえば、すぐには使わない余裕資金の一部を、預金に置いたままインフレで目減りさせるのではなく、低コストのインデックス投資やバランス型でゆっくり運用する、という使い方です。非課税で運用できる分、課税口座より効率的です。ポイントは、生活費や近々使うお金には手をつけず、当面使わない範囲に限ることです。
ご質問の「短い運用期間で損をしやすいのでは」という心配は的を射ています。だからこそ、70代では値動きを抑えた商品を選び、金額も無理のない範囲にとどめるのが賢明です。ご自身の資産全体と、相続も含めた今後の見通しを踏まえて、IFAなどの専門家と使い方を整理されることをおすすめします。
渡辺 吉祐
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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