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青木 光さんの回答
定年後に配当金で生活費の一部を、という構想は現実的で良い目標です。5,000万円を高配当株で運用した場合の配当について、具体的に整理してお伝えします。
まず目安の計算です。配当利回りを税引き前で4%と仮定すると、5,000万円では年間200万円の配当が見込めます。ただし、配当金には約20%の税金がかかるため、手取りはおよそ160万円、月あたり約13万円となります(NISAを活用すれば非課税にできる部分があります)。ご質問の「月10万円の配当」を手取りで得るには、年間約150万円・税引き前で約190万円が必要で、5,000万円なら利回り約3.8%が目安となります。利回り4%程度の高配当ポートフォリオであれば、月10万円超の配当生活は数字の上では十分に射程に入ります。
ただし、いくつか重要な注意点があります。第一に、高配当株への集中リスクです。配当利回りの高さだけで銘柄を選ぶと、業績悪化で株価が下がっている(その結果見かけの利回りが高い)だけの銘柄や、無理して配当を出している銘柄をつかむことがあります。減配されれば配当収入が減り、株価下落で元本も傷みます。
第二に、分散の必要性です。配当生活を安定させるには、特定の銘柄や業種に偏らず、複数の銘柄・セクターに分散することが欠かせません。高配当株のETFや投資信託を使えば、手軽に分散できます。
第三に、配当は永続的に保証されたものではない点です。企業の業績次第で増配も減配もあります。生活費の全額を配当に依存するのではなく、ある程度の取り崩し余地や預金も残しておくと安心です。
5,000万円という資産は、配当を生活の柱の一つにできる十分な規模です。ただし「高配当」だけを追わず、銘柄選定と分散、減配リスクへの備えが成否を分けます。配当重視のポートフォリオの組み方は、個別銘柄の選定リスクも含めて、IFAなどの専門家と設計されることをおすすめします。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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