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渡辺 吉祐さんの回答
30代のうちに土台を作り、将来1億円を目指したいという目標、とても良い設定です。1,000万円を1億円にする道のりを、現実的な数字で整理してお伝えします。
まず「運用のみ(追加投資なし)」の場合です。1,000万円を1億円にするには10倍にする必要があります。年利3%なら約78年、年利5%なら約47年、年利7%なら約34年が目安です(複利・税引き前)。運用だけで10倍を目指すと、現実的な利回りでは一生かかる水準になってしまいます。つまり、運用のみで1億円は非現実的です。
そこで鍵になるのが「毎月の積立の併用」です。1,000万円を元手に、さらに毎月積み立てを続けると、到達年数は大きく短縮されます。たとえば、1,000万円を運用しつつ毎月10万円(年120万円)を年利5%で積み立てる場合、約25年程度で1億円に到達する計算になります。毎月の積立額を15万円に増やせば、20年前後まで縮まります。
ここから分かる重要な点は、1億円達成の主役は「運用利回り」ではなく「入金力(積立額)と継続年数」だということです。30代から始めれば、60歳前後までに25〜30年の時間を確保できます。この長い時間と、収入の伸びに合わせた積立額の増加が、1億円到達を現実的なものにします。
現実的な利回りの感覚も持っておきましょう。長期の国際分散投資で期待できるのは年3〜5%程度とされ、これを大きく上回る利回りを安定的に狙うのは困難です。「一発逆転」でレバレッジや集中投資に頼ると、一度の失敗で土台の1,000万円を失いかねません。
ですので、王道の戦略は明確です。1,000万円をNISAなどで国際分散投資の土台とし、毎月の積立を継続、収入が増えたら積立額も増やす。これを20〜30年続ける、というものです。派手さはありませんが、最も再現性の高い方法です。
30代でこの土台を持っているのは大きな強みです。複利と入金力を長く効かせる計画を、IFAなどの専門家と立てられると、着実に目標へ近づけます。
渡辺 吉祐
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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