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青木 光さんの回答
退職金のうち1,000万円は絶対に減らしたくない、というお気持ち、とても大切な考え方です。元本の安全性を最優先にした選択肢と、注意すべき点を整理してお伝えします。
まず、「元本保証(またはそれに近い)」で運用できる主な選択肢は3つです。
第一に、定期預金です。元本が保証され、1金融機関あたり預金者1人につき1,000万円とその利息までが預金保険で保護されます。1,000万円ちょうどを預ける場合は、利息分が保護上限を少し超えるため、複数の金融機関に分けるか、金額を若干調整すると万全です。金利は低めですが、安全性は最も高い選択肢です。
第二に、個人向け国債です。国が発行体で、満期保有すれば元本割れしません。最低金利0.05%が保証され、変動10年型なら金利が上昇すれば受取利子も増えます。発行から1年経過すれば中途換金も可能(直近2回分の利子相当額は差し引かれます)。定期預金よりやや高い金利が期待でき、安全性も高いため、「減らしたくない1,000万円」の置き場所として有力です。
第三に、これらの組み合わせです。一部を定期預金、一部を個人向け国債に分けることで、流動性(引き出しやすさ)と金利のバランスを取れます。
ここで、ご質問にあった「元本保証で高利回り」をうたう話への注意です。これは率直に申し上げて、ほぼ詐欺の常套句です。原則として、安全性(元本保証)と高い利回りは両立しません。元本が保証される商品の利回りは低く、高い利回りを得るには相応のリスクを取る必要があります。「元本保証で年5%」「絶対に減らない高配当」といった勧誘は、仕組みが説明できない、あるいは実態が伴わないものがほとんどです。きっぱり断ってください。
なお、退職金全体としては、1,000万円を上記の安全資産で「守り」つつ、別の余裕資金があれば、その一部をインフレ対策として運用に回す、という切り分けも考えられます。ただし、ご相談の1,000万円については、安全性最優先で問題ありません。安全な置き場所の組み合わせ方は、IFAなどの専門家に相談すると、ご自身に合った形が見えてきます。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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