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青木 光さんの回答
配当金の不労所得に憧れて高配当株を、と思った矢先に「やめとけ」「買ってはいけない」という声を見て不安になられたのですね。なぜそう言われるのか、理由とリスクの中身を整理してお伝えします。
まず結論として、高配当株は「絶対にダメな投資」ではありません。ただし、初心者が陥りやすい落とし穴があるため、「安易に手を出すとやめとけと言われる事態になる」というのが実態です。理由を見ていきましょう。
第一の理由は、「配当利回りの罠」です。配当利回りは「年間配当÷株価」で計算されるため、株価が下がると利回りは見かけ上高くなります。つまり、利回りが異常に高い銘柄は、業績悪化で株価が下落している(その結果利回りが高く見える)だけ、というケースが少なくありません。高利回りに惹かれて買うと、株価がさらに下がって損をする、ということが起こります。
第二の理由は、減配リスクです。配当は企業の業績次第で減らされたり(減配)、なくなったり(無配)します。配当を当てにして買ったのに減配されると、配当収入が減るうえ、減配を嫌気して株価も下落し、二重の打撃を受けます。
第三の理由は、「タコ足配当」です。これは、利益が出ていないのに、資産を取り崩して配当を出している状態を指します。タコが自分の足を食べる様子になぞらえた言葉です。一見高配当でも、こうした企業は長続きせず、いずれ減配や株価下落に至ります。
第四の理由は、成長性の低さです。高配当の企業は、利益を配当に回す分、事業への再投資が少なく、株価の値上がり(キャピタルゲイン)があまり期待できない傾向があります。資産を大きく増やしたい場合には、成長株やインデックス投資に劣ることがあります。
ご質問にあった「NISAで投資するデメリット」も触れておきます。NISAは非課税ですが、損失が出ても他の利益と相殺(損益通算)できないため、値下がりリスクのある高配当個別株をNISAで持つことには、この点の不利があります。
これらを踏まえた「避けるべき銘柄の見分け方」は、配当利回りが極端に高い(目安として6〜7%超は要警戒)、配当性向が高すぎる(80〜100%超)、業績や財務が悪化している、といった点です。逆に、連続増配の実績があり、配当性向が適度で、財務が健全な企業を選び、複数に分散すれば、高配当株投資のリスクは大きく下げられます。個別銘柄の選定に不安があれば、高配当株ETFや投資信託で分散する方法もあります。具体的な選定は、IFAなどの専門家に相談されると安心です。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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