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青木 光さんの回答
投資信託を始めようとして「やめたほうがいい」「大損した」という体験談を見て怖くなられたのですね。実態を、フラットに整理してお伝えします。
まず結論から言えば、投資信託は「やめたほうがいい危険なもの」ではありません。むしろ、初心者が分散投資を手軽に始められる、有用な金融商品です。ただし、商品選びや買い方を間違えると損をすることもあるため、「やめたほうがいい」という声が出るのです。
「やめたほうがいい」「大損した」と言われる理由を見ていきましょう。第一に、商品選びの失敗です。投資信託には数千本もの商品があり、中には手数料が非常に高いものや、特定のテーマに偏ったハイリスクなものもあります。こうした商品を選んでしまうと、コストがかさんだり、大きく値下がりしたりします。第二に、買い方の失敗です。値上がりした人気商品に高値で飛びつき、下落したら不安で売る、という行動を繰り返すと損をします。第三に、短期で結果を求めることです。投資信託は長期保有で力を発揮しますが、短期で売買すると値動きに振り回されます。
ご質問の「元本割れする確率」についてです。投資信託は元本保証ではないため、短期では元本割れする可能性は十分にあります。ただし、全世界株式などの分散の効いたインデックスファンドを15〜20年以上の長期で保有した場合、過去の実績では元本割れの可能性は低下する傾向がありました(将来を保証するものではありません)。つまり、「短期では損もあるが、長期・分散で報われやすい」というのが実態です。ご質問にあった「10年運用して元本割れする確率」も、対象や時期によりますが、世界株への長期分散投資では低めに収束する傾向があるとされます。
ご質問の「大損する人の特徴」を挙げます。手数料の高い商品や、テーマ型・レバレッジ型などハイリスクな商品を選ぶ人、高値づかみと狼狽売りを繰り返す人、一つの商品やテーマに集中投資する人、短期で大儲けを狙う人、です。逆に言えば、これらを避けることで、大きな損失を被るリスクを低減できます。
ご質問の「儲かっている人の割合」は正確な統計が難しいですが、長期・分散・積立を淡々と続けた人ほど、良い結果になりやすいことが知られています。
「向いている人・買い方」をお伝えします。投資信託が向くのは、自分で個別銘柄を選ぶ手間をかけず、分散投資をしたい人です。買い方の王道は、全世界株式やS&P500など低コストのインデックスファンドを、NISAで毎月コツコツ積み立てることです。生活防衛資金を確保し、当面使わないお金で、長期保有を前提に行えば、「大損」のリスクは大きく下がります。
「やめたほうがいい」という声に惑わされず、正しい商品を正しく買えば、投資信託は資産形成の有力な手段です。商品選びに迷ったら、IFAなどの専門家に相談すると安心です。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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