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青木 光さんの回答
銀行の窓口で投資信託を勧められているが、「銀行で買うのはやめたほうがいい」という意見を見て迷っておられるのですね。なぜそう言われるのか、銀行員が勧める理由とともに整理してお伝えします。
まず、ご質問の「銀行員が投資信託を勧めてくるのはなぜか」から説明します。銀行は、投資信託を販売すると、購入時手数料や信託報酬の一部を収益として得られます。つまり、投資信託の販売は銀行の収益源の一つです。そのため、窓口でまとまった預金がある顧客に対して、投資信託を提案する動機があります。これ自体は違法でも不当でもありませんが、提案の背景に銀行側の収益動機があることは理解しておくべきです。
「銀行で買うのはやめたほうがいい」と言われる理由を、具体的に見ていきましょう。第一に、手数料が高めの商品を勧められやすいことです。銀行が販売に力を入れる商品の中には、購入時手数料が数%かかるものや、信託報酬(毎年のコスト)が高いものがあります。長期投資では、この手数料の差がリターンを大きく左右します。第二に、毎月分配型など、必ずしも資産形成に最適とは限らない商品を勧められることがあることです。毎月分配型は、毎月お金がもらえる魅力がある一方、分配金が元本を取り崩している場合があり、長期の資産形成には不向きなことがあります。第三に、乗り換え(別の商品への買い替え)を勧められ、そのたびに手数料がかかるケースです。
これに対し、ご質問の「ネット証券との違い」が重要です。ネット証券では、同じような投資信託でも購入時手数料が無料の商品が多く、信託報酬の低い優良なインデックスファンドが豊富に揃っています。対面の説明はありませんが、コスト面ではネット証券のほうが有利なことが多いのです。同じ全世界株式のインデックスファンドでも、どこで何を買うかでコストが変わります。
ご質問の「銀行の投資信託は儲かるか」については、商品次第です。銀行で買っても、低コストの優良なインデックスファンドを選べば問題ありません。しかし、勧められるまま手数料の高い商品を選ぶと、その分リターンが目減りします。「銀行だから儲からない」のではなく、「手数料の高い商品を選ぶと不利」というのが正確です。
では、どうすればよいか。銀行の窓口で相談すること自体は悪くありませんが、提案された商品の手数料(購入時手数料・信託報酬)を必ず確認し、その場で契約せず持ち帰って、ネット証券の同種商品と比較することをおすすめします。手数料が高ければ、同じような中身の低コスト商品をネット証券で選ぶほうが有利です。
まとめると、「銀行で買うのが絶対ダメ」ではありませんが、手数料の高い商品を勧められやすい点には注意が必要です。コストを抑えたいなら、低コストのインデックスファンドを、手数料の安いネット証券で選ぶのが王道です。判断に迷ったら、商品販売を目的としないIFAなどに相談するのも有効です。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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