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村岡 慎平さんの回答
60代になり、お金を使う時期(取り崩し)に入っても、すべての資産を守りに回す必要はありません。これからの老後も20年以上と長いため、一部は「増やす投資」に残した方が、手元のお金を長持ちさせることができます。
一番わかりやすい考え方は、お金を「使う時期に合わせて3つに分ける」ことです。
① 今後5年で使うお金:絶対に減らしたくないので、すべて「現金(預金)」で持つ。
② 5〜10年後に使うお金:値動きが緩やかな「債券」を中心に、安定して運用する。
③ 10年より先に使うお金:まだ時間があるので「株式」を3〜4割ほど残して育てる。
この3つに分けておけば、安心してお金を使いながら、老後資金が目減りするリスクに備えることができます。
すぐに使わない後半のお金を投資に回しておけば、物価が上がってお金の価値が下がるリスク(インフレ)からも資産を守れます。お金を引き出すときは「株価が下がっているときは現金から」「株価が上がっているときは投資信託から」というように、状況に合わせて使い分けるのが賢い方法です。
つまり、60代の投資は「手前のお金は守り、奥のお金には働いてもらう」設計が理想です。年金の額や生活費によって一番良いバランスは変わるため、不安な場合は信頼できる専門家と一緒にわが家だけのプランを作るのがおすすめです。
村岡 慎平
株式会社Stock Fine
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青木 光さんの回答
退職金を受け取り、これからは取り崩しを意識する段階に入られたとのこと。60代のポートフォリオは、「守り」を主軸にしつつ、インフレに負けない程度の「攻め」を残すのが基本設計です。
考え方の中心は、資産を時間軸で3つに分けることです。1つ目は、今後5年以内に使うお金。生活費の補填や近い出費に充てる分で、預金や個人向け国債など元本の安定した形で持ちます。2つ目は、5〜15年先に使うお金。債券やバランス型など、値動きの穏やかな商品でゆるやかに運用します。3つ目は、15年以上先まで使わない、あるいは相続に回る可能性のあるお金。ここは株式インデックスを一部組み入れ、長期的な成長を狙います。
全体の配分イメージとしては、安定資産6〜7割・リスク資産3〜4割程度が、60代の標準的なバランスです。退職金を受け取った直後は、まとまった金額を一度にリスク資産へ投じたくなりますが、これは避けてください。ご自身の最適なリスクリターンを導き出し分散して投資することが重要です。
取り崩しと運用の両立については、「使う分は安全資産から、運用部分は値動きに一喜一憂せず長く保有する」という役割分担が有効です。生活費を毎月安定資産から引き出しつつ、運用部分は相場が下がっても取り崩さずに済むようにしておくと、下落局面でも慌てずに済みます。
年に1回程度、配分が当初の方針からずれていないか点検し、リバランスする習慣をつけると、リスクの取りすぎを防げます。また、年金の繰り下げによる増額も、運用と並ぶ「資産を長持ちさせる」有効な手段ですので、合わせて検討する価値があります。
取り崩しの順序や配分の最適化は、税金や年金とも関わる複合的なテーマです。ご自身の資産全体を見ながら、IFAなどの専門家と設計されることをおすすめします。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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