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山下 広祐さんの回答
長期で資産を最大化したいなら、理論どおり一括投資のほったらかしが有利になりやすい、という点はまず押さえておきましょう。相場は長期では成長してきたため、資金を早く市場に入れるほど、複利の効く期間が長くなるためです。
各種の検証では、十分に長い期間で見ると、一括投資の方が積立よりも最終的なリターンが高くなるケースが多いとされます。理由は単純で、積立だと当初は手元に現金が多く、その分だけ市場の成長を取りこぼすからです。相続で受け取ったまとまった資金があるなら、それを長く運用に置くほど、複利の恩恵を受けられます。
ただし、これは「暴落が来ても売らずに持ち続けられる」ことが大前提です。直後に下落しても、10年・20年の時間軸で見れば回復してきたのが歴史です。むしろ下落は安く持てる局面とも言えます。
暴落への不安が大きければ、半分を一括・半分を1年で積立、といった折衷も有効です。攻めの一括投資を選ぶなら、下落に動じない覚悟と、長期保有の前提が必要です。最適解はリスク許容度次第なので、IFAなど専門家と相談すると安心です。
山下 広祐
株式会社Stock Fine
その他の専門家の回答
A
渡辺 吉祐さんの回答
相続で受け取ったまとまった資金の運用方法を迷っておられるのですね。一括投資と積立投資、どちらが有利かは多くの方が悩む論点です。結論と、ご自身に合う選び方を整理してお伝えします。
まず理論面の結論です。長期的な期待リターンだけで比べると、一括投資のほうが有利になりやすいとされています。理由は単純で、市場は長期的には右肩上がりに推移してきたため、早く全額を投資したほうが、より長く市場に資金を置けるからです。過去のデータを使った検証でも、一括投資が積立を上回るケースが多数を占めるという結果がよく示されます。
ただし、これはあくまで「平均的には」という話です。ご相談者が懸念されているとおり、一括投資の直後に大きな暴落が来た場合、資産が一時的に大きく目減りします。たとえば1,000万円を一括投資した翌月に相場が3割下がれば、評価額は700万円になります。この含み損に精神的に耐えられず売却してしまえば、損失が確定します。一括投資の弱点は、リターンではなく「タイミングのリスク」と「精神的な負担」にあります。
一方、積立投資は購入時期を分散するため、高値づかみを避けられ、暴落が来ても淡々と買い続けられる安心感があります。期待リターンでは一括に劣りやすいものの、感情に流されず続けやすいという実践面の強みがあります。
ですので、向き不向きはこう整理できます。値動きに動じず、長期保有を貫ける方、また当面使う予定が全くない資金なら、一括投資が合理的です。一方、暴落時に不安で売ってしまいそうな方や、初めてまとまった額を投資する方には、数回〜十数回に分けて投資する「時間分散」が現実的です。両者の折衷として、半分を一括、残りを数か月かけて投資する方法もよく使われます。
どちらが正解というより、ご自身がどこまでの下落に耐えられるかで決めるのが賢明です。相続資金という大切なお金ですので、リスク許容度の整理から、IFAなどの専門家と一緒に進められると安心です。
渡辺 吉祐
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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