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辻 勝隆さんの回答
5,000万円の貯金があっても、必ずしも投資が不要とは言えません。現金は価格変動がない安心感がある一方で、物価が上昇するインフレ時には実質的な資産価値が目減りするリスクがあります。
一方で、投資には価格変動のリスクがあるため、5,000万円をすべて運用する必要はありません。生活費や万一に備える資金は現金で確保し、当面使う予定のない資金の一部を長期・分散投資で運用するという考え方が一般的です。
つまり、「現金か投資か」の二者択一ではなく、現金と投資をバランスよく持つことが合理的な選択といえます。
どの程度を現金で残し、どの程度を運用するかは、年齢や収入、今後のライフプランによって異なります。迷った場合は、IFAなどの専門家に相談し、ご自身に合った資産配分を検討することをおすすめします。
辻 勝隆
株式会社Stock Fine
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青木 光さんの回答
コツコツ5,000万円を貯められたのは立派な成果です。「これだけあれば無理に投資しなくても」というお気持ちはよく分かります。一方でインフレの心配もある、という点も的を射ています。バランスよく整理してお伝えします。
まず、「投資をしないという選択」が合理的なケースは確かにあります。第一に、5,000万円と年金で、退職後の生活費が十分に賄える見通しが立っている場合です。必要額が満たされているなら、無理にリスクを取って増やす必要はありません。第二に、値動きによる精神的な負担をどうしても避けたい場合です。資産が上下するストレスより、心の平穏を優先する判断は、それ自体が一つの正解です。投資が怖いという感覚を無視して無理に始める必要はありません。
一方で、ご懸念のインフレリスクは無視できません。物価が年2%上昇すると、現金の実質的な価値は毎年2%ずつ目減りします。5,000万円を全額預金に置いた場合、20年後には実質的な購買力が大きく低下している可能性があります。「運用しない」ことは「ノーリスク」ではなく、「インフレで目減りするリスクを取っている」とも言えるのです。
そこで現実的な折衷案をご提案します。5,000万円を全額投資する必要も、全額預金にする必要もありません。たとえば、生活費の数年分と近い支出は預金・国債で確保し(守りの部分)、当面使う予定のない一部だけを、値動きの穏やかな国際分散投資やバランス型でゆっくり運用する、という方法です。資産の2〜3割を運用に回すだけでも、全体としてインフレへの耐性が高まります。
投資が怖いという方には、いきなり大きな金額ではなく、少額から始めて慣れていくのも一つの手です。NISAを使えば、少額の運用益も非課税にできます。
結論として、「5,000万円あれば投資は絶対に必要」とは言えませんが、「全く運用しないとインフレで目減りする」のも事実です。ご自身の必要額と、値動きへの許容度を踏まえ、守りを主としつつ一部だけ運用する、という設計が現実的です。ご自身に合った比率は、IFAなどの専門家と整理されると判断しやすくなります。
青木 光
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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