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辻 勝隆さんの回答
ファンドラップとは、お客様の運用目的やリスク許容度に応じて、資産配分や運用・リバランスを専門家に一任できるサービスです。投資経験が少ない方や、運用を任せたい方に向いています。
一方で、運用管理手数料に加え、組み入れる投資信託の信託報酬などがかかるため、コストは比較的高くなる傾向があります。そのため、長期では手数料が運用成果に影響する点には注意が必要です。
自分で低コストのインデックスファンドを選び、定期的にリバランスできる方であれば、コスト面ではインデックス投資のほうが有利なケースが多いでしょう。一方で、資産管理を任せたい方や、継続的なアドバイスを受けながら運用したい方にとっては、ファンドラップにも一定のメリットがあります。
大切なのは、手数料だけで判断するのではなく、提供される運用サービスやサポート内容がコストに見合うかを確認することです。迷った場合は、IFAなどの専門家に相談し、ご自身に合った運用方法を検討することをおすすめします。
辻 勝隆
株式会社Stock Fine
その他の専門家の回答
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渡辺 吉祐さんの回答
退職金の運用先としてファンドラップを勧められ、手数料の高さで迷っておられるのですね。ファンドラップの仕組みとデメリットを整理し、判断材料をお伝えします。
まず、ご質問の「ファンドラップとはどんな仕組みか」を説明します。ファンドラップは、まとまった資金を金融機関に預け、運用方針(リスクの取り方)を決めれば、あとは金融機関が複数の投資信託を組み合わせて、銘柄選定からリバランス(配分の調整)まで一任で運用してくれるサービスです。「お任せで運用してくれる」のが最大の特徴で、自分で商品を選んだり管理したりする手間がかかりません。投資の知識や時間がない方にとって、手軽さは魅力です。
一方、ご質問の「どんなデメリットがあるか」が、判断の核心です。最大のデメリットは、手数料の高さです。ファンドラップでは、主に2種類の手数料がかかります。一つは、ファンドラップ自体の管理手数料(投資顧問料など)で、年1〜1.5%程度。もう一つは、組み入れられる投資信託自体の信託報酬で、年0.5〜1.5%程度。これらを合わせると、年2〜3%程度のコストがかかることが珍しくありません。
このコストが、なぜ問題なのか。たとえば、運用が年4%のリターンを上げても、手数料が年2.5%なら、手取りは実質1.5%です。長期になるほど、この手数料の差は複利で大きく効いてきます。20年間では、手数料の有無で最終的な資産額に数百万円規模の差が出ることもあります。
ご質問の「自分でインデックス投資をする場合と比べてコストに見合うか」が、まさに判断のポイントです。自分で全世界株式などの低コストインデックスファンドを買えば、コストは年0.1〜0.3%程度で済みます。ファンドラップ(年2〜3%)との差は、年2%以上です。この差額を払う価値があるかどうかを考える必要があります。
ファンドラップが向いているのは、投資にまったく時間も関心も割けず、多少コストが高くても完全にお任せしたい方です。一方、少しでも自分で学ぶ意欲があり、コストを抑えたい方には、自分で低コストのインデックスファンドやバランス型ファンドを買うほうが、はるかに有利です。
退職金という大切な資金だからこそ、コストには慎重になるべきです。「お任せできる安心」に年2〜3%を払い続ける価値があるか、よく考えてください。多くの場合、低コストのバランス型ファンドや、中立的なIFAへの相談のほうが、コストを抑えつつ同様の効果を得られます。契約前に、手数料の総額を必ず確認し、他の選択肢と比較されることをおすすめします。
渡辺 吉祐
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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