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村岡 慎平さんの回答
株式の相続は、見方を変えれば、資産運用の元手を受け継ぐ機会でもあります。手続きを正しく済ませたうえで、その株を今後の資産形成にどう活かすかを前向きに考えましょう。
まず名義変更です。被相続人が利用していた証券会社で、相続人が口座を開設し、必要書類(遺産分割協議書・戸籍など)を提出して、株を相続人の口座へ移管します。これで売却・保有の判断ができるようになります。
相続した株を「持ち続ける」か「売る」かは、その銘柄の質と、ご自身のポートフォリオ全体で考えます。優良な銘柄で、長期保有に値するなら、配当を受け取りながら持ち続ける選択もあります。一方、1銘柄に資産が集中するのはリスクなので、分散の観点から一部を売却し、その資金を債券にすることによりリスクを抑えつつ運用する戦略も有効です。
相続を機に、受け継いだ資産を「分散された長期運用」へと組み替えれば、より安定的に育てられます。債券を組み入れることによりリスクを抑えて守りながら増やす運用にシフトすることも可能です。
なお、相続税の評価・申告や売却時の税金は税理士の領域です。手続きは税理士に、相続後の運用設計はIFAなど専門家と組むと、受け継いだ資産を効率よく活かせます。
村岡 慎平
株式会社Stock Fine
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渡辺 吉祐さんの回答
親御様が保有していた株式を相続されることになったとのこと。株の相続は預金と違い手続きや評価が複雑です。何から手をつければよいか、順を追ってお伝えします。なお、相続税の詳細は税理士の領域ですので、その前提でお聞きください。
まず、株式相続の全体の流れは、(1)亡くなった方の保有株を確認する、(2)遺産分割を決める、(3)名義変更(移管)の手続きをする、(4)保有か売却かを判断する、という流れになります。
ご質問の「名義変更はどうするか」を説明します。株式の名義変更には、まず相続人自身が同じ証券会社に口座を持つ必要があります(亡くなった方と同じ証券会社に口座を開設します)。そのうえで、証券会社所定の相続手続き書類、被相続人の出生から死亡までの戸籍、相続人の戸籍、遺産分割協議書(または遺言書)などを提出し、株式を相続人の口座へ移管(移し替え)します。亡くなった方の口座から直接売却することはできず、いったん相続人名義に移してからでないと売却できない点に注意が必要です。
ご質問の「相続税の評価方法」について、考え方をお伝えします。上場株式の相続税評価額は、原則として次の4つのうち最も低い価格を使えます。(1)相続発生日(亡くなった日)の終値、(2)相続発生月の終値の平均、(3)前月の終値の平均、(4)前々月の終値の平均です。最も低い額を選べるため、評価額を抑えられる場合があります。具体的な評価や相続税の計算は、税理士に確認されると確実です。
ご質問の「売る場合・持ち続ける場合それぞれの注意点」をお伝えします。
売却する場合の注意点です。相続した株を売却すると、売却益に対して約20%の税金がかかります。この際の取得価格は、原則として亡くなった方が買ったときの価格を引き継ぎます(値上がりしていれば、その分の利益に課税されます)。また、相続税を納めた場合、一定期間内に売却すると「取得費加算の特例」で税負担を軽減できる場合があります。納税資金が必要で売却する場合は、このタイミングも考慮するとよいでしょう。
持ち続ける場合の注意点です。相続した株が特定の銘柄に偏っている場合、資産が分散されておらず、その企業の業績に資産が左右されるリスクがあります。投資経験が少ない場合や、その銘柄に思い入れがない場合は、売却して国際分散の投資信託などに組み替えることで、リスクを下げる選択肢もあります。一方、優良な配当株などで保有を続ける価値があると判断すれば、そのまま持ち続けても構いません。
相続された株を、ご自身の資産形成にどう位置づけるかは、全体のバランス次第です。なお、ご自身の資産全体としての運用は「相続したお金の資産運用」の考え方も参考になります。名義変更などの手続きは証券会社に、相続税は税理士に、運用の組み替えはIFAなどに相談すると、スムーズに進められます。
渡辺 吉祐
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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