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小宮 健太さんの回答
新NISAを始めようと調べたら「デメリットしかない」「やめとけ」という意見や、著名人の否定論を見て不安になられたのですね。これらの評価が当たるのか、フラットに整理してお伝えします。
まず結論から言えば、「新NISAにデメリットしかない」というのは正確ではありません。新NISAは、多くの人にとってメリットの大きい制度です。ただし、注意点(デメリットと言える側面)があるのも事実なので、両面を見ていきましょう。
新NISAの最大のメリットは、運用益が非課税になることです。通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内の利益には税金がかかりません。長期で運用するほど、この非課税メリットは大きくなります。生涯1800万円までの大きな非課税枠があり、制度も恒久化されました。
一方、ご質問にある「デメリット」「やめとけ」と言われる理由を、正直にお伝えします。
第一に、元本保証ではないことです。NISAは「非課税で投資できる制度」であって、投資する商品が値下がりすれば損失も出ます。「NISA=必ず儲かる」ではない点を、否定派は強調します。
第二に、損益通算ができないことです。NISA口座で出た損失は、他の課税口座の利益と相殺(損益通算)できません。損失が出た場合、この点は通常の課税口座より不利になります。
第三に、短期で見ると損をする可能性があることです。投資は短期的には上下するため、始めてすぐ値下がりすると「損した」と感じます。著名人の否定論の一部は、こうした短期的な値動きを指摘するものです。
ご質問の「元本割れする確率」や「儲かってる人の割合」については、運用期間と商品で大きく変わります。一般に、全世界株式などのインデックス投資を15〜20年以上の長期で続けた場合、過去の実績では元本割れの可能性は低下する傾向がありました(ただし将来を保証するものではありません)。逆に、数年の短期では、値下がりして元本割れする可能性は十分にあります。つまり、「短期では損もあるが、長期・分散・積立を続ければ報われやすい」というのが、データの示す傾向です。
「落とし穴・罠」として注意すべきは、非課税に惹かれて生活に必要なお金まで投資に回すこと、値動きの大きい商品に集中すること、短期の値下がりで狼狽売りすることです。これらを避ければ、新NISAは資産形成の強力な味方になります。
著名人の否定論は、投資そのもののリスクや、安易な飛びつきへの警鐘として一理ある部分もあります。しかし「デメリットしかない」は言い過ぎで、正しく使えば非課税メリットは大きいというのが公平な評価です。生活防衛資金を確保し、当面使わないお金で長期・分散・積立を行う、という基本を守れば心配いりません。始め方に迷ったら、IFAなどの専門家に相談すると安心です。
小宮 健太
株式会社アリスタゴラ・フィナンシャル・サービス
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